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15.主からの最初の派遣先である小樽教会における懐かしい思い出(15)

小樽の教会で、4年間、牧会をする内に、教会の行き着く目的地、ゴールは何なのか、何処なのかと問題意識を持つようになりました。


日曜日の教会学校、礼拝、青年会、壮年会、平日の婦人集会、祈祷会、また、年会行事である伝道集会、修養会、クリスマス会など集会中心であったことからでした。


そのようなことを思い巡らしている時に、クリスチャン新聞のある案内の記事に目が留まったのです。


韓国のソウルにあるS教会で開催される、日本人牧師研修の案内が記載されていたからです。


思わず、「行きたい」という思いが起こされましたが、主のみこころはどうなのかを聞く必要がありましたので、このように、聖霊様に導かれてお祈りしたのです。


「もし、私が、韓国のソウルにあるS教会で開催される日本人牧師研修に出席することが、あなたのみこころであれば、二つのしるしにお答えください。そのことに対して、応答がある場合、主からのみこころとして受け入れます。


しかし、そうでなければ、主のみこころではないものとして受け入れます。一つのしるしは、その参加費用の交通費と研修費が与えられることです。そして、もう一つのしるしは、主催者であるB師から直接、お誘いの電話連絡があることです。」と。


そして、祈り始めてから一週間後に、小樽の老舗の金物屋の社長夫人が、教会に訪ねて来られました。


「実は、事情があって、小樽のお店をたたんで、札幌に引っ越しをすることになったので、札幌にある教会を紹介していただけないでしょうか。」と、引っ越しをされることのご報告と、札幌にある教会の紹介のお願いに来られたのです。


そして、同じ群れに属する札幌にある教会を紹介させていただいたのです。


すると、「今まで、先生ご夫妻に、お世話になった感謝のお気持ちです。少しばかりですが、お受け取りください。」と言われて、お金の入った封筒をいただいたのです。


そのいただいた金額で、韓国のS教会で開催される日本人牧師研修に出席できる交通費と、研修費が備えられたのです。


こんなにも早く、一つ目のしるしの祈りが聞き届けられたことに、驚きと嬉しさのあまり、もう一つのしるしの祈りも、すぐに答えられるだろうと思い、更に、祈りに力が入ったのです。


ところが、主催者であるB師からは、何の連絡もない日々が続いたのです。それで、「この一つのしるしだけにしておけば良かったのに。」と、悔やむ気持ちが生じたのです。


しかし、すでに、聖霊様に、二つのしるしの応答による主のみこころを求めた以上、撤回することはしませんでした。


牧師研修の申込締切が、二週間前になってくる頃から、祈りはしていましたが、祈りに力が入らなくなって来たのです。「もう駄目だろう、無理だろう。」という思いが湧いて来ました。


一週間前になると、祈りをすることさえしなくなりました。「もう、みこころではないな。」と、あきらめの状態に陥っていました。


とうとう、もう完全にあきらめていた申込締切最終日の当日の朝を迎えました。


すると、何と、主催者であるB師から電話がかかってきたのです。


「若木先生、韓国のソウルにあるS教会での日本人牧師研修の案内を、クリスチャン新聞で読まれましたか。」「はい。読みました」


「研修費のお金がないので、参加されないのですか。」「いいえ。交通費と研修費は、主によって与えられました。」


「では、参加されませんか。」「そのお誘いを待っていたのです。」


このようにして、聖霊様が、私の二つのしるしに、ものの見事に応答してくださったことで、主のみこころが示されたのです。


このことを通して、いかに、自らが、主のみこころの結果を追い求めることにおいて、途中ではあきらめ、投げ出す弱さを抱えているものか、


そして、主は、私に対して、主のみこころの結果が、はっきりと示される最後の最後まで待ち望む忍耐のお取り扱いをされるお方であることを知らされたのです。


ヘブル10:36節「あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは、忍耐です。」


ハレルヤ!

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