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7.主から遣わされた四番目の東京の江戸川区にある船堀の教会での懐かしい思い出(7)

前回からの続き


そして、召される直前の日曜日に、M兄は、病室で、船堀の教会のメンバーとともに、礼拝をお捧げしたのです。そして、2012年1月31日(火曜日)に、この世における主の使命を果たし終えて、M兄は、主の御許に召されたのです。


しかし、その後、考えられない、思わぬ出来事が起こったのです。


それは、S姉が、召されたご主人のM兄の葬儀の打ち合わせを、自宅で、愛娘のM姉ご夫妻としていた時のことでした。M姉が、お父様のM兄の棺に顔を近づけたままの状態で、心肺停止となり、救急車で病院に運ばれたのです。


そして、M姉は、集中治療室に入れられたままの状態なので、お父様のM兄の葬儀には出席できず、S姉とそのご遺族、ご親族の方々、ご主人のM兄の職場のたくさんの方々、


そして、船堀の教会のメンバーが出席されて、私が葬儀の司式をさせていただいて、ご主人のM兄の葬儀を執り行ったのです。


そして、S姉のご主人のM兄が召された約一ヶ月後の2012時2月29日(水曜日)に、S姉の愛娘のM姉も主の御許に召されたのです。


船堀の教会のメンバーとともに、他教会の牧師や信徒の方々にもお知らせして、多くの方々と一緒に、多くの祈りを捧げましたが、また、集中治療室にも出かけて行って、意識はなくても、M姉の霊に向かって話しかけ、主にお祈りをお捧げしましたが、主の御許に召されたのです。


このような想像を絶する出来事の体験は、今までの私の牧会人生で初めてのことでした。私は、この時、S姉の心に何一つ慰めのことばをかけることができない、持ち合わせていない全く無力で無能な牧師であることを強く痛感した時でした。


私は、S姉は、しばらくの期間、教会の礼拝にも、セルの集まりにも出席することができないだろうと思っていました。また、交わりのある他教会の牧師にも、S姉のことを祈っていただくために、このことを分かち合いますと、


「S姉が癒やされるまで、数ヶ月間、半年間、いやそれ以上の期間が必要かもしれない。教会の礼拝や、セルの集まりには、しばらくの期間、出席は無理でしょう」と言われていたのです。


そのような状況の中で、聖霊様に、「どのように、このような困難な厳しい難しい状況の中で、S姉と関わりを持つようにすれば良いのでしょうか」と、お聞きしますと、「自宅に出かけて行って、霊的なケアをしなさい」と語りかけを受けたのです。


そして、クリスチャンの方々が体験された理不尽な死の事例が記載されている「神よ、どうして••••••」(井戸垣彰著•いのちのことば社)という書籍を渡すように導かれて、自宅に出かけて行ったのです。


霊的なケアが、いつまで続くのかもわからずに出かけたのですが、また、その時に、何を話し語ったのか、どのようにお祈りしたのか、


どのように、霊的なケアをしたのかは、今は全く覚えていませんが、何と、S姉は、その後も休まずに、変わらずに、引き続き、礼拝とセルの集まりに出席され続けられたのです。


このような非常に大きなショックの喪失感の中で、S姉を堅く立たせられたのは、ただただ、S姉を丸ごと包み込まれる聖霊様の大きな愛と慰めと恵みの働きかけと同時に、S姉の主イエス様に対する信仰による以外の何物でもなかったと証しできます。


しかし、ご主人のM兄と、愛娘のM姉の死(召天)は、ヨハネ12:24節「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結ぶます。」と、ありますように、


主の御許にお二人を先に送られたS姉は、天国がより近いものとされ、自宅をイエス様のために解放され、様々なところで関わりを持たれて来られた未信者の方々を自宅に招き入れ、ご主人のM兄と、愛娘のM姉のことを証しされるように導かれ、


2020年からクリスマス会、2021年から、毎月一回、近所の方々もお招きしてのセルの集まり、2022年からは、イースターの集まりを、第二礼拝の出席者の有志とともに、ご自宅で開かれるようになる実を結んだのです。


S姉とは、20年以上の長い期間、交わりを持たせられて来ましたが、イエス•キリストの恵みによって、「死の恐怖から救い出してくださったイエス様を愛する人」、「常に賛美に満ち溢れた人」、「情熱を持った伝道の人」、「紙芝居が大好きで上手な人」、


「何事も心をオープンにされて分かち合える人」、「幅広い交友関係を持ち築きあげられる人」、「人の欠点に目を留めず、人の良い所に目を留め、人の悪口を言わず、人を褒める人」である。このことは、私だけでなく、船堀の教会の他のメンバーの方々も同感されていることだと思っています。


S姉は、これまでの生涯において、色々な公園に出かけ、1,000人以上の子どもたちに、紙芝居を通して伝道して来られたのです。


その子どもたちの中で、救いに導かれて、成人となられたU姉(現在42歳)とM姉(現在38歳)の姉妹たちが、S姉を霊の母として慕い、頼りにし、今でも関わりを持ち続けておられるのです。


1,000人以上の子どもたちの中に、福音の種が蒔かれて、その後、その子どもたちの人生が、どのように導かれていったのか、S姉にはっきりと分かる日がやって来ることでしょう。


2023年の5月中旬から、S姉は、ステージ4の悪性リンパ種で、抗がん剤治療を受けて入院しているが、神様の全き愛と喜びと平安に充満されて、自分に与えられた使命として、主の証し人として、病床での伝道と証しに励んでおられます。


そして、2025年1月の今現在、イエス•キリストの十字架の贖いによって、主の癒やしの恵みにあずかって、元気に回復されて、主の奉仕と伝道に励んでおられます。


ここには、書き記すことはできませんが、S姉は、過去からの人生において、たくさんの喜びと楽しみを体験して来ましたが、また、同時に多くの悲しみと憂いと、言い尽くせない心痛を通らされて来られたことをも、心をオープンにされて分かち合ってくださいました。


神様は、そのようなS姉に目を留められて、S姉の憂いの心の代わりに賛美の外套(マント)を着けさせて、主の栄光が現す証し人として生かして用いておられるのです。


イザヤ61:3節「シオンの嘆き悲しむ者たちに、灰の代わりに頭の飾りを、嘆きの代わりに喜びの油を、憂いの心の代わりに賛美の外套を着けさせるために。彼らは、義の樫の木、栄光を現す、主の植木と呼ばれる。」


ハレルヤ!

 
 
 

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